雇用無き株高
米国の株価が急速に回復している。しかし雇用の回復は順調ではないようで、米国もまた日本と同じく、雇用無き景気回復への道を歩んでいるのかもしれない。
景気回復を狙った各国の金融緩和で、市中には資金があふれている。しかし失敗を恐れる企業経営者達は雇用につながる投資は避ける傾向を強めている。また、企業投資家が高利回りを求めて短期に回収が望める投資を重視することが、企業経営者が回収に時間がかかる製造設備投資を避ける原因になっているようにも思える。
結果として投資先を失った資金は投機に流れ、証券類や資源、貴金属などの価格を引き上げる事になっているのだろう。
このまま金融緩和を続ければ、再びバブルが再燃して危険な状態になりかねない。各国は、金融緩和よりも、雇用増につながる設備投資に対する企業減税を拡大すべきではないかと考える。
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