変質した「仕分け」
民主党が行っている、いわゆる「仕分け」が変質し始めている。
「仕分け」という呼び名が適切ではないことは置くとして、中身が当初とは異なり始めたように見えるのだ。当初、「仕分け」は公約実行の財源探しと共に、自民党叩き、官僚叩きの手段として華々しく宣伝された。また、メディアや国民もこれを一種の痛快事として賞賛した。
しかし最近はこれが変質し、民主党内部の勢力争いの道具と化しているように見える。ネタが底をつき、「仕分け」の成果についても国民やメディアの目が厳しくなったため、無理矢理に対象を求めて鳩山政府が主導した政策にまで手を付けた事から様相が変わり始めた。どうも、「仕分け」が党内他派政治家への非難の口実に利用され、派閥間の足の引っ張り合いが始まったように感じるのだ。
もう、不毛になった「仕分け」ショーは店じまいして、もっと建設的な分野に活動を切り替えるべきではないだろうか。
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