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August 04, 2010

タンカー損傷事件

ペルシャ湾で日本のタンカーが損傷した事件があったが、アルカイダ系の組織から自爆攻撃をかけたとの声明があったそうだ。

実際に攻撃をかけたかどうかは不明だが、タンカーの写真を見る限りでは火薬の爆発による損傷には見えない。理由は、損傷の中心が喫水線より上であるにもかかわらず塗料に焼けた痕がが全く見られないことだ。塗料を変色させない低温度で爆発する火薬があるとは聞いたことがない。まるで超高圧の空気を至近距離から吹き付けたとでも言うような感じだ。また、水中爆発であれば損傷の中心は水面下であり、またタンカーの薄い鋼板が耐えられるとも思えない。

さらに、ロケット砲や対艦ミサイルであればどこかに貫通穴や焼け焦げがあるだろう。しかし船体にそのような痕はなく、さらに他船との衝突によって生じるようなすれ痕もない。むしろ柔らかいものを強く押しつけた、言ってみれば巨大な消しゴムを押しつけたかのように見えるのだ。しかも船体のへこみは上下・前後ともほぼ対称の正方形に見える。ということは、きわめて短時間にほぼ直角方向から力が加わったものと考えられる。

今後、専門家の調査で何によって生じた凹みであるのかは解明されるだろうが、きわめて奇妙な損傷だ。素人目には火薬の爆発で生じたものとはとても思えない。

追記(2010/08/10);
現地当局の調査で、爆発物の痕跡が認められたそうだ。真偽のほどが定かでない過激派の声明もある。爆風量が多いがあまり高温にならない火薬が、焼け焦げを作らない絶妙の距離で爆発したのだろうか。

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