財政再建は実現可能な数値を上げて議論せよ
粗雑で具体的な根拠に基づかない財政再建論議。支出削減で原資は作れるから増税の必要はないとする党もあるが、削減で作り出せる具体的な金額は提示しない。増税不可避と主張する党もまた、具体的な予測を示せずにいる。
結果として、選挙目当ての空疎なイメージ合戦になっている。
責任ある政党であれば、具体的な数字に基づく議論をすべきだ。増税も支出削減もともに、国民生活に正負両方の影響を与える。従って、種出削減でいくら、この税をこれだけ上げることでいくらの財源を作れる、それによる雇用や景気への正負の影響はいくら、将来の国民負担はこうなると、多少は信頼性のある予測値を示すべきだ。
財政再建・増税に関する方向は、それに基づいて国民が判断する。建前論や空論しか提示できない政党は、政権運用に関与する資格はない。
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