他人がやっていないからこそ面白い
日本では「みんな一緒に」が主流だ。良いことも悪いことも「みんなですれば怖くない」。他人の後をついて行けば、「自分の判断を責められることも無い」と考えるからだろう。私もかつて技術者として勤務していた化学会社で、「他社がやっていないことはするな」と言われたことがある。
しかし科学技術の分野では、他人が既に研究済みで結果が分かっていることばかりしているのではつまらない。まだ誰も結果を知らない事を調べたり試したりすることこそが楽しいのだ。これは一体何なのか、一体どうなるのか、と言う好奇心が科学技術研究の原動力だ。
もっとも好奇心が先走りすぎて、まだ実用化すべきではない、人間がそれを使いこなす段階に至っていない技術を解き放ってしまうことがある。そんな技術を使用して惨事を引き起こさないよう、企業経営者や政治家を監視するのは一般民衆の良識と自制心だ。
未知の物事を研究することは楽しいしロマンがある。悪用と暴走を防ぎながら、科学技術と楽しくつきあってゆきたいものだ。
そのためには、科学者や技術者達自身による啓発活動をもっと盛んに行う必要がある。自分たちと自分たちの家族を守るためにも。
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