けじめ
民主党への支持低下の最大原因は何だろう。それは、政治家として、人間として(昔流に言えば漢(おとこ)として)のけじめと矜恃のなさだと思う。
鳩山氏の「最低で県外」発言に反対せず、むしろ支持しておいて、今になってあれこれと言い逃れを並べ立て、鳩山退陣不要論を言いつのる。これを矜恃がないと言わずしてなんと言うべきなのか。また、これほどの大失態を演じた鳩山氏に責任を取ることを求めず、また小沢氏の不明朗な政治資金問題もとがめない。これをけじめがないと言わずして何というのか。
これ以外にも安易な立法で混乱を招き、あるいはわざわざ手間のかかる制度にして無駄な経費をかける。また、熟慮せずに人気取り発言をして、次々に漸減を翻す。これらは全て民主党議員の無能のせいだ。そのくせ政治主導で官僚排除と粋がって、官僚の知識や経験を利用しようともしない。官僚排除という理由は官僚を上手に利用する能力がないからだろう。
鳩山氏引責退陣不要論も、かつて自民党を非難した手前、首相が辞任すれば総選挙をしないわけにはいかない。そうすれば昨年当選した多くの衆議院議員が議席を失うことは歴然としている。しかし解散しなければ参議院選挙の惨敗も目に見えている。それで何とか取り繕おうと言い逃れを並べ立てているわけだ。
こんな無責任で無能な民主党に、これ以上政権を任せておくわけにはいかない。昨年の総選挙は、自民党が駄目だから代えてみよう選挙だった。代えてみたが民主党も駄目だったのだから、また代える事にしよう。まともな政権ができるまで代え続けるしかないのだから。
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