トンデモ科学者の疑問;テクノロジーの行き詰まり
最近のテクノロジーの動向を見ていると、いくつかの分野で従来の方法論が行き詰まりを見せているような気がする。
例を挙げると、コンピューターの分野ではCPUの数やMPUのコア数を増やす以外に能力を向上させる手段が無くなっている。その結果消費電力が急増し、特にパソコンの分野では、画像表示装置の消費電力の増加が激しいため、電源容量の増加が著しい。かつては200W程度で十分だったものが、今では400W以上が普通で、ゲーム用のパソコンでは1KWと電気ストーブ並みのものもある。
これがスーパーコンピュータになると、小さな街をまかなえるぐらいの電力を必要とするらしい。消費電力を減らすには、全く新しい方法論が必要だ。
また医療分野でも、医薬の開発期間が長くまた開発コストが膨大になり新薬の開発が難しくなっている。その原因は、薬剤で簡単に治療できる病気が無くなったことと、副作用に対する要求が厳しくなって医薬としての承認を得るために必要なデーターが膨大になっている事にある。
また、認知症その他の代謝がらみの疾病は作用と副作用の境界条件が微妙なため、単一の特効薬によって治療することは難しいだろう。むしろ漢方のように体内の機能バランスを調整して治癒を目指すような方法論の方が適しているように思える。
このほかにも環境問題や食糧問題についても、これまでのテクノロジーの方法論では解決が困難な問題か幾つもある。広い分野で基本から方法論の見直しを行うべきだと考える。
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