トヨタも欠陥隠し
トヨタがブレーキなどの欠陥を認識しながらそれを隠し、密かに回収を進めていたことが明らかになってきた。三菱自動車の欠陥隠しがあれほど非難されたにもかかわらず、同じ事をしていたわけだ。トヨタに対する信頼感が大きく低下することになるだろう。
今回のトヨタの欠陥は、アクセルやブレーキの電子制御用ソフトウエアに原因する物のようだ。トヨタは、定期整備などで販売店に車が持ち込まれたときに、制御装置のソフトウエアの書き換え、つまりアップデートで密かに改修しようとしていたのだろう。これはマイクロソフトが、自動アップデートで未公表の重大欠陥も改修するのと同じやり方だ。
融通は利かないが、堅実で何が起きるかが予想しやすい機械式制御と異なり、何が起きるか分からないソフトウエアの欠陥(バグ)を常に抱え、多機能だが不確実な電子式制御の問題点を認識し、電子式では何系統もの異なる安全保証システムを組み合わせることが必要だ。
最近の事故を見ていると、産業全体として電子制御の安直さに慣れ、安全保証に対する意識が低下しているような気がする。
付け加えると、私は一時期三菱車に乗った以外は、長年トヨタ車を使っている。
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