潮汐力と地震
読売新聞の記事によれば、月や太陽から受ける潮汐力が地震の引き金になると言いう研究が発表されたそうだ。
昔から潮汐力と地震の関係については多数の説が唱えられてきた。また、大地震は満月や新月の前後に多いと言う俗説もある。しかし、満月や新月以外の次期に起きる大地震も多いので、月齢とは無関係とする専門家もいる。
今回の研究結果は、スマトラ大地震の前には潮汐力が最大になる時間帯に小さな地震が多発していたと言うものだ。このことから、この研究者は潮汐力は地震の主原因ではないが、地震を起こす「最後の一押し」になると結論づけているそうだ。
このことから類推すると、地殻を引っ張る力が最大になる時間、つまり、月が地平線の近くにあるときに地震が起きやすいと言うことになる。これは、満月や新月のころは夜明けや夕暮れに、半月のころは昼時や真夜中という事になる。
ちなみに、関東大震災は半月のころで、発生したのは昼前。そして阪神淡路大震災は満月すぎで、午前6時少し前に発生した。阪神淡路大震災では、前夜に真っ赤な満月が昇り、不吉な感じがしたと言う人がかなりいた。
他の地震も月齢と発生時刻を調べてみると、相関があるかもしれない。時間がとれたら調べてみたい。
追記(2010/02/03);先日のハイチ大地震の発生時刻は、現地時間の午後5時頃。月齢は13夜頃と思うので、月の出から1~2時間後程だろう。これもやはり月が地平線に近い時間に発生している。たった3例では、月との関係の論拠にもならないが。
それはともかく、少しさがしてみたが過去の地震に関する資料で、発生時間が分かる資料は見つからなかった。専門家用の資料はあるのだろうが、素人が簡単に入手できる物は無いのだろうか。
追記(2010/02/27);今日チリで発生した大地震の発生時刻は、現地時間午前3時34分ごろで月齢は13日。月の出は午前4時半頃だろうから、やはり月が地平線に近い時間帯に発生している。
追記(2010/02/28);スマトラ近海での大地震の日時を見つけたので、同様に推定してみた。果たしてこれが近いか遠いか、どう判断すればよいのだろうか。私は近いように思うのだが。
発生日時(現時時間) 月齢 出/入時刻(推定)
2004/12/26 07:58 14 05時頃
2005/03/28 11:10 18 09時頃
2007/09/12 06:10 01 07時頃
2009/09/30 05:16 27 05時頃
追記(2010/03/19);その後データーを集めているが、発生時刻と月齢を揃えて集めるのは思ったより手間がかかる。初発の地震か余震などを、どう区別して取り扱うかも考える必要がある。まだ時間がかかりそうだ。
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