面倒な問題は次期自民党政権に押しつけろ?
鳩山内閣の迷走ぶりと、解決が困難な問題を次々に先送りしている様子を見ていると、「どうせ民主党政権は長続きしないから、面倒な問題は先送りして次期の自民党政権に押しつけよう」と考えているのではと思いたくなる。
国家財政再建問題もそうだが、普天間基地問題はその典型で、自分から袋小路に入り込んで、出口をふさいでいるようなものだ。「ゼロベース」とは辺野古への移転も排除しないと言う意味で逃げ道を残したつもりだろうが、沖縄の人には県外への移転に限るという印象を持たせようともしている。たぶん解決できないことを隠すため、賢く振る舞っているつもりだろうが、いずれ有権者の目は厳しくなるだろう。詐欺同様、二枚舌はいつまでも続けていられるものではない。
と言うわけであれこれ考え合わせると、民主党政権は将来展望を全く持っていないか、あるいはどうせ民主党政権は長続きしないから、面倒な問題の解決は次の自民党次期政権に押しつければよいと思っているかのどちらかとしか感じられない。
どちらにしても、今の民主党幹部には政権政党としての自覚も責任感も感じられない。利権誘導による金権政治といい、ボスによる密室政治といい、今の民主党はかつての自民党の悪いところばかりを引き継いでいる。
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