気候変動と民族移動
最近の気候変動に伴って、世界のあちこちから乾燥化の進行が伝えられて来る。まるで世界中が乾燥化するかのようだ。しかしサハラ砂漠の南側では湿潤化が進んでいる地域もあるらしい。そこでは砂漠が草原化して新たに牧畜が可能になっているという。気候の変化の恩恵を受けている人たちもいるのだ。
このような気候変動が引き金となった民族の移動は、過去に何度も起きているようだ。国境線がなく、人々の移動を妨げる物は地理的条件しかなかった時代、住んでいた土地が生活に適さなくなると、人々は新天地を求めて移動していった。そして、新たに生活できる場所を見つけるとそこに住み着いたのだ。
しかし今、地球上の全ての土地は国境線で区切られ、国家の許可がなければそれを超えて移動することができない。もしかすると、国境線が気候変動による被害を深刻化させているのかもしれない。封建時代、領民は領主の許可がなければ他領への移動はできなかった。いま、国家が封建領主と同じことを行っている。
« ゴリラにお見合い写真 | Main | 総選挙の印象(地方切り捨ての反映か?) »
Comments