世にごまかしの種は尽きまじ
次から次へと虚偽表示が露見してくる。歌舞伎の五右衛門のせりふ、「浜の真砂は尽きるとも、世に泥棒の種は尽きまじ」に習えば、「世にごまかしの種は尽きまじ」というところか。
これらに共通しているのは、いずれも一族会社のオーナー経営と言うことだ。ワンマン経営あり、仲良しグループ経営ありと多少の違いはあるようだが、いずれも反対意見が出にくい環境であることは共通しているようだ。経営者の誤った判断に諫言してくれる「忠臣」を排除してしまっていたのだろう。
ごまかしは麻薬のようなもので、一度味をしめるととめどが無くなる。ずるずると深みにはまってついには隠しきれなくなる。そのことを肝に銘じておかなくてはならない。
それにしても、「船場吉兆」の言い訳は見苦しい。ひとたび嘘をつけば、それを隠すためにさらに嘘をつかなければならなくなり、ついには収拾がつかなくなる。その後に残るのは、世間からの軽蔑の眼差しだけだ。
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