教育番組の危険な実演
NHK教育テレビの高校化学の時間をみていて驚いた。
それは実験の実演の際、濃硝酸を素手で扱っていたからだ。長年化学会社の研究部門にいたが、このようなことは民間企業の実験室ではあり得ないことだ。日常の安全教育で、危険薬品を保護具なしで扱ってはならないことは厳しくしつけられる。しつけない上司は、事故が起きた場合に厳しく処罰される。
学校の先生方の安全意識の低さにはしばしば驚かされる。有害ガスが発生する実験を除害装置なしに行ったり、反応が暴走する可能性がある実験を「注意して行う」だけで片づけている、などの例は報文でもみられることだ。しかし、NHK教育テレビの番組で、このような危険行動を見本として放送するのはひどすぎる。
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