安全装置は危険装置
ふざけたタイトルになってしまったが、最近めざましい安全装置の開発について思うところがあるので書いてみたい。
それは、安全装置に依存しすぎるのはかえって危険を招くということだ。
たとえば、自動車が歩行者をはねないよう、道路脇の歩行者をコンピューター下検出して運転者に警告するというものがある。これは確かにある局面では有効だろう。しかしこれに依存する習慣をつけてしまうと、歩行者に注意を払う習慣がなくなり、この装置が有効でない局面での危険性を増加させるだろう。
この装置が有効でない局面の例は、物陰からの直前飛び出し、通常では考えられないような変わった服装をした人物がいる場合など、いくつかはすぐ考えつく。気づかぬうちに装置が故障している場合はもちろんのことだ。
また、安全装置の有効性をを過信したことによって生じた事故としては、六本木の回転ドア事故、尼崎の脱線事故など、実例はいくらでもある。
安全装置の発達は良いことではあるが、利用者がそれに依存してしまわないようにする方策も同時に開発されるべきだ。
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