新型燃料電池
ダイハツが白金を必要としない自動車用燃料電池を開発したという。白金触媒で世界中の自動車の全てを燃料電池にするのは不可能だが、生産量が多いニッケルで済むのならば展望が開ける。
燃料の水和ヒドラジンは毒性の問題があるが、水素ガスよりは取り扱いが楽かもしれない。少なくとも、加熱冷却などが必要で、重くかつ構造が複雑な水素吸蔵合金タンクを使用しなくても済む。また補給ステーションへの配送も、液体用タンクローリーが使えるので楽だ。
いっそのこと、毒性が低い尿素を炭酸ガスとアンモニアから生産し、尿素水溶液を燃料として使用できれば計算上炭酸ガス発生量零になる。合金系触媒では難しいが、有機金属系触媒は開発できないものだろうか。
補足;
水和ヒドラジン(hydrazin hydrate)[H2N-NH2・H2O]、融点<-40℃、沸点118.5℃(740torr)。常温で液体の強塩基性化合物。水、エタノールに易溶。【化学便覧より】
クーリングタワーなどのスライム(藻類・錆等)抑制剤として用いられる。
強塩基性で有毒なため、取り扱い時は保護具の着用が義務づけられている。
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