六甲山では携帯電話が通じない
六甲山の麓に住んでいるので頻繁に山の上に出かけるのだが、山の上では携帯電話がほとんど使えないのに閉口する。沢だけではなく、市街を見下ろせる尾根筋のような場所でもやはり通じないことが多い。これについて話を聞いてみると、どの携帯電話会社でも大差がないらしい。この原因はどうやら中継局のアンテナ特性にあるようだ。
以前のことだが、福井市の郊外の山中で接続している中継局をチェックしたことがある。するとすぐ下に中継局があるにもかかわらず、登るにつれて接続している中継局が遠くなっていった。最後に見晴らしがよい尾根に出ると、接続している中継局は何と50km近く離れた場所にあるものになってしまった。
こんな現象が起きるのは、アンテナの特性が原因だろう。つまり、中継局からの電波はほぼ水平方向より下にのみ放射され、上方にはほとんど放射されないのだろう。従って周囲に平野がほとんどない六甲山では、十分に離れた場所に中継局がないために山上がカバーされていないのだろう。
というわけで、六甲山中では道に迷ったりけがをした場合、尾根に出ても携帯電話で助けを呼ぶことができない。ハイカーはご注意されたい。
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