テロの拡がり
米国は対テロ戦で負けつつあるように思う。
従来から自爆攻撃が日常的であったイラク、アフガニスタンに加え、パキスタンでも自爆攻撃が増加し始めた。米国は、自国民や自国資産に対する攻撃でなければ意に介さないのかもしれない。しかし、イラクでもアフガニスタンでも親米政権は崩壊の兆しを見せているし、パキスタンでもまた同じ道をたどり始めているように見える。
全世界的に見ればテロは明らかに増加しており、テロを撲滅すると言う米国の宣言は今やむなしい。テロあるいはサボタージュは、権力に対する民衆の抵抗の手段として用いられてきた。攻撃される方から見ればテロであっても、攻撃する側からはレジスタンスだ。
弾圧は敵意を増やし、反対勢力を増やすだけだ。敵意の根元を理解し、それを和らげなければテロは根絶できない。米国が今のやり方を続ける限り、テロは世界中に広がり続けるだろう。
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