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May 2007

May 30, 2007

下請けいじめ

読売新聞の5/30付けに下請けいじめを無くそうという社説が出ている。大いに賛成なのだが、現実にはいくらかけ声をかけても下請けいじめは減らないだろう。

というのは、これは成果主義と密接に結びついているからだ。成果主義も評価がだんだん厳しくなってきて、現在は数値目標に対する達成率で評価されることが多くなってきている。購買担当者にとっての数値目標は、原材料費の何%削減、購買単価の何%削減、あるいは具体的金額などで要求されることがほとんどである。ましてトップからの指示、または全社方針として具体的な目標数値が示されると、その達成が厳しく要求される。こうなると購買担当者がとりうる手段は下請けいじめ以外にほとんどない。

露骨な下請けいじめと言われるのを避ける為、その手法も種々工夫されている。

たとえば、複数社からの競争入札を行い、価格の低い方から2社購入とし、価格に応じて購入量を配分するのが代表的なものである。これをされると、中小企業は取引を切られない為に採算を度外視しても応札せざるを得なくなる。実際には、さらに購買部門の削減目標をちらつかせて値引きを迫るのだ。

もっともこれをやりすぎて、国内の購入先が皆撤退してしまい、品質が不安定な中国品やインド品しか手に入らなくなり、製造現場が品質維持に困っているという話もしばしば耳にする。困ったあげくに過去に買い付けた国内メーカーに泣きついたが、そこでも既に設備を廃棄してしまっていて生産できなかったという例すらある。

というわけで、下請けいじめは購入側にとっても良いことばかりではないのだが、数値目標の達成率による「客観的」業績評価が横行する限り、手法をさらに巧妙化させ今後も増加する一方だろう。

日本の安全保障上の重大欠陥

日本には安全保障上重大な欠陥がある。

それはまず何よりも、東京に全てが集中していることだ。政府も官庁も大企業も、ただ一発の核爆弾で壊滅して日本は国家機能を失ってしまう。

たとえば、日本への輸入貨物、あるいは第三国向けの通過貨物に偽装した核爆弾を、友好国の貨物船で東京港に持ち込み、タイミングを見計らって爆発させればこれは達成できる。全くの不意打ちが可能で、ミサイルなど必要がない。

この種の攻撃に対しては、日米安全保障条約は何の役にも立たないし、首相官邸ご自慢の地下施設も、指揮を執るべき人物が逃げ込めなければ意味がない。

これは日本の安全保障上深刻な弱点であり、東京への機能集中を解消することは、地域間経済格差の解消よりも遙かに重要で緊急を要する問題なのだ。

機能が分散していればいるほど、このような攻撃の効果が小さくなるのは誰にでも分かることだ。政府機能だけでなく大企業についても、大都市圏外に本社機能をおく方が有利であるような政策をとり分散をはかるべきだ。

May 28, 2007

値上げが進むPETボトル飲料

最近PETボトル飲料の値上げが進んでいる。

といっても従来からある飲料の価格が上がっているわけではない。新製品の容器を細くして内容量を減らし、これを既存製品と同じ価格で売るという形で、目立たぬように値上げが進められているのだ。

店頭に並ぶPETボトル飲料の容量を確かめてみればこれはすぐに確認できる。最近の製品の容量は1Lではなく900mLだったり、500mLではなく400mLだったりするものが多いのだ。新製品発売とともに従来製品は売り上げが鈍ったからとして販売中止すれば、値上げといわずに実質的な値上げができるわけだ。

松岡氏の自殺

庇われすぎて逃げ道が無くなった様な気がする。

死者にむち打つことになりお気の毒だが、疑惑についてはきちんとした決着を付けなくてはならない。

またいくら自分の体面を守る為とはいえ、今後は強弁してまでの庇い立てはやめることだ。さもなければ、別の疑惑でまた自殺に追い込まれる者がでるだろう。

May 27, 2007

再び「マーフィーの法則」について

今度は全日空の搭乗管理システムがダウンして、丸半日飛行機が飛べないというばかげたトラブルが起きた。JR大阪駅の停電事故、万博公園のジェットコースター事故、さらに言えばイラクの混乱、これらには共通項がある。

それは、「そのような不都合は起きない」と独り決めして無視してしまう心理だ。これの始末が悪いのは、故意に無視するのではなく無意識にそう判断してしまう点だ。だからトラブルが起きると、想定外の事態だったと言い訳をすることになる。

しかし、「マーフィーの法則」に言うとおり、「起きる可能性があるトラブルは必ず起きる」のだ。従って、原理的に起きる可能性がないこと以外は、ありとあらゆる事態を列挙し、その事態が起きればどうなるかを評価し、深刻な事態になりうる場合については対策を立てておかなくてはならない。

停電が全く起きないことはあり得ないし、コンピューターシステムがダウンしないこともあり得ない。しかもその確率は無視して良いほど小さくはない。だから重要なシステムでは、コンピューターが全く使えない場合に、どんな手段で代替するのかをシステム設計時に考えておかねばならない。

戦争もまた然り。指導者が起こらないことと見なして対応策を準備していなかった不都合な事態の為に、敗北を喫したり高価な代償を支払わなければならなかった例はいくらでもある。

多くの人の苦い経験に基づく経験則である「マーフィーの法則」は、トラブルが致命的な事態にならないようにするためのまたとない手引きだ。

May 26, 2007

白鵬と大鵬

白鵬が優勝し横綱昇進が確実になった。朝青龍が終盤に気が抜けたような相撲を取っていたのが気になるが、来場所はまた気合い十分の相撲を取ってくれることだろう。久方ぶりに相撲が面白くなると期待しよう。

ところで、白鵬の取り口を見ていると大鵬を思い出す。大鵬は柔軟な体を生かして圧力をかけ、相手の攻めを封じていた。白鵬の動きも柔軟で、うまく相手の圧力を吸収してしまう点が似ている。

速攻の朝青龍と、力相撲の白鵬と、持ち味の違う二人の横綱の活躍が楽しみだ。

日本人力士もがんばってほしい。

資源争奪戦

中国・インドなどでの生産拡大によって、世界的な資源争奪戦が始まっている。このあおりを受けて、値上げされる工業製品も出始めている。もはや日本のデフレどころではなく、世界的な資源インフレが始まろうとしていると言っても良い。

実際に、数年前から原油のみならず各種工業原料の価格が上昇し始めていたが、ここにきて上げ足が速まってきている。さらに、一部の化学原料や稀少資源では、いくら値を付けても希望納期では入手できない事も増えてきた。今後このような事例がますます増えるだろう。こうした事態を受けて、地域的に限られた資源の争奪戦が始まっている。特に中国・ロシアなどは国家的なプロジェクトで資源確保に動き始めている。

翻って日本はどうかといえば、例によって何の対策も取る兆しがない。このままでいくと資源の入手ができない為に、日本の産業が立ちゆかなくなる恐れもあるにもかかわらず、官僚も与野党の誰もそのことを考えていないようだ。

今、日本がすべき事は以下の通りだが、責任ある立場の人たちが気づいてくれることを望む。

1.アフリカ諸国との交流の拡大と、プレゼンスの向上への外交活動。
2.核燃料の備蓄と、高速増殖炉を含む核燃料サイクルの確立。
3.資源節約の為のリサイクル技術の向上。
4.稀少元素の備蓄と鉱山の開拓。
5.有機資源からの化学原料製造技術の開発。

ふるさと納税も良いけれど・・・

「ふるさと納税」という案が話題になっている。どのようなシステムにすればよいかの検討も始めるそうだが、現制度でもできるもっと簡単な方法がある。

それは、市町村などの地方自治体への寄付を無条件で全額課税所得から控除することだ。これなら自治体発行の領収書を確定申告時に提出するだけで済み、ややこしい通知連絡システムなど考える必要がないし、新規の設備(システム)投資の必要もない。

もっとも、国税収入が減少するので財務省は大反対するだろうが、それを度量で押し切るのが大政治家というものだ。

May 24, 2007

北朝鮮資金送金問題(2)

情報が途絶えてかれこれ一週間になる。ライス氏は北朝鮮問題には我関せずの様だが、担当のヒル氏がどんな裏技をひねり出すのか、アジア各国は注目しているだろう。

北朝鮮側は、米国のお手並み拝見とばかりに高みの見物を決め込んでいる。どうやら北朝鮮の思惑通り、長期戦になりそうだ。

人工呼吸装置の取り外しと移植医療に対する不信感

家族の依頼によって、脳死状態になった患者の人工呼吸装置を取り外した医師が送検されたという。

これが罪になるのならば、全ての脳死移植にも当てはまるだろう。移植用ドナーの人工呼吸装置を止める場合だけ別扱いするのでは筋が通らない。移植用ドナーであるかどうかにかかわらず、全ての場合について基準は同じでなければならない。移植の場合だけ別というのでは、移植医療に関する不信感が高まるばかりだ。

脳波記録を紛失したという某大学病院に関しては言うまでもない。後から調べなおしたところ、脳死状態ではなかったので隠したと疑われても仕方がない。脳死移植に対する不信感を払拭する為には、このような手抜かりや曖昧さは許されないのだ。

May 22, 2007

衣替え

近くの女子校の生徒たちが昨日から夏服に衣替えした。紺のウールサージの冬服があまりにも暑いので、しばらく前からこの時期の衣替えになっている。

山の松林ではもう春ゼミが鳴き、川沿いではトンボが飛び始めている。そろそろ暑く感じ始めた日差しの中で、生徒たちの白いワンピース姿が涼しげだ。これを見るたび「白妙の衣干す・・・」の和歌を思い出す。

May 21, 2007

カティサーク

毎日インタラクティブの記事によれば、左党にはウイスキーのラベルでお馴染みのカティサークが火災にあったそうだ。

50%が消失したとのことだが、帆船時代の最後を飾った美しい快速帆船が修復されることを祈ろう。それにしても船首像ナニーは無事だったろうか・・・・。

URL;http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070522k0000m030073000c.html

追加;中国航路とオーストラリア航路の両方で、カティサークとブルーリボンを争った船がサーモピレイ。サーモピレイはスパルタとペルシャが戦った古戦場の地名。

May 20, 2007

アメリカンシンドローム

「チャイナシンドローム」という言葉がある。

これは、アメリカの原子炉が暴走して炉心熔融を起こすと、熔けた炉心が地下に沈み込んで、ついには地球の裏側の中国に出てくる事を中国人が心配している、という一種のブラックユーモアだ。

米国の銃規制問題やすぐに武力を振りかざす外交、そして経済においても競争相手を潰したり買収したりして巨大化しようとする習性を見ると、これらは全て「攻撃され(殺される)るかもしれない」という恐怖に根ざしている様に見える。

この「攻撃されるかもしれない」恐怖症候群を「アメリカンシンドローム(アメリカ人症候群)」と名付けよう。

もう一つの米国は不要

ただひたすらにブッシュ氏の後に従ってゆく安倍氏。舵を失い沈没寸前の巨船といった風情の米国だが、沈みつつある船から逃げるネズミの様なまねはできないからとでも言うつもりなのか?

安倍氏の外交目標が、米国の忠実な僕であり、小米国になることであるならば、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りは絶望的といわざるを得ない。今の世界各国にとって、もう一つの米国など不要なものだ。各国にとって、日本が常任理事国になることは米国が二票を持つことを意味し、米国の独善を止める為には有害無益と見られるだろうから。

もし、本気で常任理事国を目指すのならば、米国から距離を置き、外交の独自性を示すことだ。

米国標準と世界標準

G8(先進国蔵相会議)でもまた、安部氏の対米お追従外交が発揮された。日本のみがアメリカの主張に追随して、ヘッジファンド規制に反対したという。日本の多数の企業が米国のヘッジファンドの攻撃にさらされているにもかかわらずだ。

米国の主張に同調する時の決まり文句は世界標準に合わせる為だが、その場合の世界標準とは米国標準のことだ。しかし世界各国はその歴史に基づく世界観の違いから、米国標準が世界標準だとは認めていない。先進国だと自認する国で、米国標準がそのまま世界標準だとするのは、本家の米国を除けば日本だけだろう。

ここでもまた、日本は自立できない二流国との印象を各国に与え、日本の国際的地位を自ら低下させている。

日本の国際的地位を高めようとするならば、一貫した日本独自の観点に基づく行動を取ることだ。金魚の何とやらのような対米追随は、各国の軽蔑を買うだけだ。

May 19, 2007

安倍氏の対米お追従外交

愛人への不正人事で非難を浴びていた世銀総裁が、とうとう辞任に追い込まれた。世界中から非難を浴びての末だが、日本だけは総裁支持を表明していたそうだ。

この件に限らず、安倍氏のブッシュ氏へのお追従外交が目立つ。世界中から、そして米国内からも見放されているブッシュ氏に日本は篤い忠誠を捧げているわけだが、いくら何でもそろそろ民主党の大統領候補への接近を始めなければならない。さもなければ、次の民主党大統領から日本が冷たく扱われ、世界の中で孤立することが目に見えている。大統領が決まってからでは遅いのだ。

このままでは、ただでさえ日本に対する各国の眼が冷たくなっているのに、米国からも冷たい目を向けられることになりそうだ。外務省はいったい何をやっているのか?外務省の外交センスの悪さは、日本の国益を大いに損なっている。

政府の癌対策が進むと・・・

癌による死亡率が20%減れば、その分難病が増え医療費はさらに嵩むだろう。

病気の治療法が進歩するにつれ、単純な病気で死ねなかった人が長生きして、難病に苦しむことになる。これは現在の医学では当然の成り行きで仕方のないことだ。

難病の多くは、以前は他の病気の陰に隠れていたが、他の病気が減ったことによって目立つようになったものだから。

May 18, 2007

安倍氏の戦争願望

安倍氏は戦争をしたくてたまらないように見える。

旧軍の美化、戦争をしない国を二流国と見なす発言、そして集団的自衛権行使の合憲化など、戦争を可能にしようとしている。また、実際には存在しない危険をいかにもあるように言い立てることで、先制攻撃容認に世論を導こうとしている。北朝鮮も中国も、現実には戦争を望んではいない(注)にもかかわらず、日本をそのような方向に向かわせるのは非常に危険なことだ。

日本の憲法は、安倍氏のように戦争を願望する政治家から国民を守る為に作られた。政治家は、ともすれば自己の欲望の為に戦争をする誘惑に駆られるものだ。憲法第9条はそんな戦争を排除する為に存在するのだ。憲法の精神は守られなければならない。

(注)中国は経済的な発展を急がなければならない為、北朝鮮は経済力がない為と理由は異なるが、小競り合い以上の戦争をする余裕はない。小競り合いにしても、大規模な戦争に発展する可能性が全くない場合を除き、しようとはしないだろう。

カズ、出馬要請を断る

自民党からの立候補要請を蹴ったカズ、その意気やよし。

大政党所属のタレント議員のほとんどはただの数。

数になるよりもカズのままでいたいという、男の矜持を賞賛したい。

May 17, 2007

疑問(離婚後300日問題)

好きになったらすぐ寝るのは当世流としても、法的問題の可能性が無くなるまでの数ヶ月間、避妊することができないのはなぜだろう?

宗教上の理由で避妊しない人が、300日問題で悩まねばならないことはしないだろうし・・・・。

May 16, 2007

北朝鮮資金送金問題

BDAから北朝鮮への送金が行き詰まっているそうだ。米国の銀行経由での送金を画策していたが、米国の反テロ法の為それが不可能なのだという。米国の自縄自縛で北朝鮮の思う壺にはまった図だ。

解決策としては、米国政府が立て替え払いをする手かと思うが、これも反テロ法に引っかかるかもしれない。また、北朝鮮が立て替え分をBDAから米国に振り出す保証もない。

ブッシュ氏としては八方ふさがりだが、北朝鮮をあきらめて対イラン融和に走るのか?

May 15, 2007

赤ちゃんポスト

赤ちゃんポストに3歳児が預けられて、安部氏たちは不快感や怒りを表明しているそうだ。

しかし、捨て子の助長を心配するというならば、怒りを表明するよりももっと重要なするべき事がある。

それは育児に困った親たちに、児童相談所や各種の施設、民生委員など相談できるところがあることを周知させ、さらにそれらの役割と相談するにはどこでどうすれば良いのかを分かりやすく示すことだ。政府と関係機関が、困った親が気軽に相談できるようにする努力をしなければ、捨て子も虐待も、そして産み殺しも減らすことはできない。

タミフル以外でも異常行動

タミフル以外の抗インフルエンザウイルス薬でも異常行動があるという。

インフルエンザでなくても、高熱がでると空間感覚や視覚がおかしくなる経験は誰にでもあると思う。私も子供の頃には扁桃腺が弱く始終高熱を出していたが、そのときには部屋を異常に大きく感じたり、逆に体が部屋よりも大きく感じたり、その両方を同時に感じたりするのがいつものことだった。数年前、数十年ぶりにインフルエンザで40度近い高熱を出した時、久しぶりにその感覚を味わった。

高熱で知覚に変調を来すのは古来あることだし、それは薬を飲んでいなくても起こることだ。そして、そのときどのような事を感じるのかは人それぞれだと思う。部屋に押しつぶされるように感じて逃げ出そうとすることもあるだろうし、どこかへ行かねばならないという強迫観念にとりつかれることもあるだろう。このような場合、屋外に出ようとするのは当然だ。

従って、異常行動の原因がタミフルであるかどうかを知るには、他の抗インフルエンザウイルス薬服用時の異常行動発生率、そしていかなる薬も飲んでいない場合の異常行動発生率との比較を行わなくてはならない。

私は、異常行動の主原因は高熱による知覚異常で、回復を遅らせない範囲内で熱を下げることで、異常行動を減らすことができるのではないかと思うのだが。

そういえば、インフルエンザに罹った時、医者はタミフルだけで解熱剤は処方してくれなかったような気がする。

May 14, 2007

米朝協議の動向

安部氏の不用意な発言で、海外では従軍慰安婦問題と拉致問題がリンクされてしまった為、米国は拉致問題抜きでテロ支援国家指定を解除する方向に動いているようだ。

従軍慰安婦問題に関しては、旧日本軍が直接に被害者女性たちを拉致したかどうか、あるいは業者に指示して拉致させたかどうかが問題なのではない。軍が被害者女性たちが強制売春させられている場所を軍慰安所として公認し、利用していたことが問題なのだ。これは事実上拉致の容認であり、軍は少なくとも事後従犯といえる。その点が問題となっているのだが、安部氏は旧軍が直接に拉致した証拠がないということではぐらかそうとして失敗した。

今後、国際世論を味方に付けて北朝鮮による拉致を追求してゆく為には、従軍慰安婦として拉致され売春を強要された人たちへの謝罪が不可欠である。

以前にも書いたが、今はもう国内向け発言と国外向け発言を使い分けることができない時代だ。政治家たちは細心の注意を払って発言してほしい。

May 12, 2007

ジェットコースター事故(2)

事故を起こしたジェットコースターは、軌道を外側から抱く車輪ユニットの左側のものが脱落したにもかかわらず、左側に脱線して傾いていた。これは一旦右側に脱線した後、右側のユニットが軌道を乗り越えたため左側に脱線したことを示唆している。そしてこれはまた、車輪ユニットが脱落しても脱線しないようにする構造物が車両の下側にあれば、転覆を避けられた可能性を示している。

ケーブル一本が頼りのケーブルカーには、ケーブルが切れるとレールをはさみつけて停車させる装置がある。やはりケーブル一本が頼りのエレベーターでも同じような落下防止装置があるそうだ。マーフィーの法則に言うとおり、起きる可能性があるトラブルはいつか必ず起きる。そしてこれは考え得る限りの入念なメンテナンスを行っている場合にも当てはまるのだ。ピン一本で車輪ユニットを支えているこのジェットコースターでは、ピンが折れた場合にも脱線させずに停止させるような構造が必要だったと言える。

トラブルが起きても重大な事故に繋がらないように工夫する設計はフェイルセーフと呼ばれ、航空機を始め多くの分野で採用されている。遊具でもフェイルセーフが必要だ。

量販店の価格は常に安いか?

購入を検討中のカメラレンズの実売価格をインターネットで調べていて、意外なことに気が付いた。

それは量販店の価格の中に、専門店より高いものがちらほらとあるということだ。調べていたレンズの価格は、私の行きつけのカメラ専門店の店頭表示価格より一割近くも高かったし、通販専門店で最も安い価格に対しては四割近くも高かった。

興味を持ったのでほかの商品も調べてみたところ、専門店の店頭表示価格より高いものがいくつか見つかった。ポイント還元を考慮しても、行きつけの専門店での値引き後の価格とどちらが安いかわからないというレベルだ。どうやら、量販店の価格がすべて専門店より安いと思いこむのは間違いのようだ。量販店の価格は、ポイント分だけ上乗せされていると考えるべきなのだろう。

昔ながらの「価格を比較してから買え」という教えは今でも生きている。

外国人研修制度

外国人研修制度の問題点にやっと光が当てられ始めた。

私も窓口団体が開いたセミナーに参加したことがあるが、主催者は安い労働力として利用すればよいのだという態度を隠そうともせず、始めから研修が建前にすぎないことは歴然としていた。また、その窓口団体が研修生の紹介で利益を上げようとしている疑いも濃厚だった。

私の勤務先では中国に工場を建設することを検討していた時期でもあり、その現地要員の養成手段として検討したが、結局その窓口団体を経由するのは問題が多いとして利用しなかった。

このように外国人研修制度は建前と実態の乖離が大きい。この制度は廃止すべきだ。

May 11, 2007

ジェットコースター事故

当初は的はずれな報道が多く分かりにくかったが、ジェットコースター事故の詳細がやっと見えてきた。

技術的な問題はその分野の専門家に任せるが、根底には物事を都合良く考え、自分に不都合な可能性は無視してしまう世の中の風潮がある。これは昨年のJR事故などに共通しているし、バス・トラック運転手に無理な運転を強いる事業者にも、また飲酒運転にも言える。さらには、自分が無理な要求をすることによって引き起こされる結果から目を背けている発注者にも言える。

マスコミもまた、直接の原因を作った者の責任追及には熱心だが、その背景にある共通点には目を向けようとはしない。物事を自分に都合よく考える事から起こる事故は、まだまだ後を絶たないだろう。

追加;同じ事はイラク戦争についても言える。米国は、解放者として歓迎されるという幻想に浸って開戦した。北朝鮮との交渉についても同様だ。

May 10, 2007

子供の焼死防止策

子供たちだけで留守番をしているうちに火災になり、子供が焼死するケースが目に付く。親が遊び呆けてというのは論外だが、子供たちだけで留守番をさせなければいけない事情はいろいろあるだろう。

自力では鍵を開けて外に出られない乳幼児はともかく、自分で外に出られるはずの幼稚園児や小学生が焼死している場合も多い。原因として考えられるのは、火を消そうとしているうちに煙に巻かれてしまうことではないだろうか。特に出火原因が火遊びの場合はまず自分達で消そうとするだろう。

そこで子供に留守番をさせる時には、火事になったら自分達だけで消そうとせず、外に逃げて大声で人を呼ぶよう繰り返し教え込んでおくのがよい。近所の人の協力を得て避難訓練ができればもっと良いのだが、近所づきあいを良くしておかなければ難しいかもしれない。

もっとも近所づきあいが良ければ、留守の間子供たちを預かってもらえる可能性がある。それができれば一番良いのだが。

May 09, 2007

伝承曲の歌詞やメロディーを調べるには

外国の伝承曲の歌詞やメロディーを知りたい時、曲名がわかっている場合はその国の検索サイトを利用するのが手っ取り早い。

また、アイルランドを含む英米曲は伝承曲を紹介するサイトが数多くあるので、それらも参考にしている。

参考までに、私がよく利用するサイトを示しておく。

http://www.contemplator.com/ 英米の伝承曲の歌詞とメロディー
http://www.ireland-information.com/irishmusic/irishsongs-music-lyrics-midis.htm アイルランドの伝承曲
http://legends.duelingmodems.com/ 英国の伝承文学と伝承音楽
http://www.music.ucc.ie/wrrm/itmindx.html 英国の伝承曲紹介サイトへのリンク
http://www.hymnsandcarolsofchristmas.com/ 英国の賛美歌やキャロル
http://www.mustrad.org.uk/index.htm 世界の伝承曲紹介サイトへのリンク集

これらのほか、伝承曲演奏家のサイトも多数あり、曲を聴いたりCDを購入ができるものも多い。

温暖化対策による食品価格の上昇

温暖化対策のエコ燃料生産が原因となった、食品価格の値上がりが激しくなってきた。低所得国での飢餓発生や、食糧増産のための森林伐採が現実のものとなりつつある。やはり現状ではエコ燃料の負の側面を無視するわけにはいかないようだ。

翻って日本を見ると、減反政策や高齢化の為耕作されていない農地が多数あるが、これらを活用して燃料の原料となる作物を増産すべきだろう。また、江戸時代から行われてきた森林の持続的活用を復活させることで、農地や漁場の保全も行うべきだ。これは食糧の増産を図り、安定化する上で必要なことだから。

May 07, 2007

全く同感

朝日新聞5月7日夕刊の「素粒子」、「黄金週間雑感」には全く同感。

最近は中国、韓国も同時に大型連休だそうだ。各国間で調整して、ずらせば良いのにと思うのは私だけか?

携帯電話のぼったくり商売

使用中の携帯電話の機種が古く(J-PHONE!?)、かさばって重いので買い換えようと思ったが取りやめることにした。

理由はソフトバンクの売り方だ。必要のない特約を押しつける上、割引相殺の分割払いしか認めない。これはどう考えても以前あったポイント割引一括払いに比べて、支払総額が大きくなるので損だ。

ソフトバンクは、何が何でも割引を相殺して料金収入を上げたいのだろうが、買い手の選択の余地をなくして高い価格を押しつけるのはぼったくりとしか言いようがない。以前の実売価格から考えると、端末の表示価格も大幅に水増しされている可能性がある。

もうしばらく様子を見て、ソフトバンクの売り方に変化がないようであれば他社への乗り換えを検討することにする。

追加;当のソフトバンクからトラックバックが付いている。どういうつもりかわからないが、興味のある方は実情を確認してみると良い。

May 06, 2007

北朝鮮、そしてイラン;米国の苦境

米国がますます手詰まりに追い込まれている。

先に動いた方が不利になるので、北朝鮮もイランも動こうとはしない。北朝鮮は自国民がいくら餓死しようと意に介さないだろうし、資源が十分なイランには経済制裁も効果がない。軍事的な脅しをかけようとしても、兵員と予算が不足の米国には手が出せないことを見透かしているので、両国とも動じない。だから両国とも、米国が外交的成果を焦って譲歩するのを待つだろう。

両国とも動く理由がない以上、次に動くのは米国だ。脅しがきかない以上譲歩するしかないが、何を譲歩するのか?

May 05, 2007

米国流の原動力は恐怖

米国流のやり方を見ていると、原動力になっているのは勝てない事への恐怖のように思える。勝たなければ負けるという恐怖が、巨大企業をもM&Aに駆り立てているような気がするのだ。

同じ事は米国の外交にも言える。アフガニスタンやイラクの戦争へ米国を駆り立てたのも、やはり勝たなければ負けるという恐怖の様に見える。

これがすべてに余裕をなくさせ、行動の選択肢をなくさせている。勝たなくてもよい、負けなければよいのだというスタンスは、米国流の二元論からはあり得ないのかもしれないが・・・。

ネガカラーの色が安定しない

趣味で野草の写真を撮っているが、最近ネガカラーの発色が安定しない。

全体に色が薄くなったり濃くなりすぎたり、青みがかったり黄みがかったり。まるでデーライトのリバーサルのように色が振れる。フイルムの特性が変わったのか、現像も含めて品質がばらつくようになったのか?それとも私の腕が悪くなったのか・・・・・。

対象が風で揺れる上に偏光フィルターを使うので、早いシャッターが切れる富士フイルムのASA400を愛用しているが、光の表現がほとんどうまくいかない。多少はスキャナーで取り込む際に修正できるが、それも程度問題なので悩んでいる。

May 03, 2007

怒れ、若者たち

おだてられ、都合よく使われ、使い捨てられる。

いつまでそれに甘んじているのか?

怒れ。
声を上げよ。
そして連帯しろ。

一人一人の手は小さく、力も弱いが、
手を取り合えば大きな力になる。

漂流する日本の舵を取る力にもなる。

KNOPPIX(2)

インストール不要のLINUX、KNOPPIXの続き。

1. 基本的なところでは、今のところ音が出ない。原因がわからないが、ぼちぼちと調べるつもりでいる。

2. ファイル操作については、ドライブをマウントしなければならないのが面倒と言えば面倒だが、不用意にファイルを壊さない為と思えばよいだろう。そういえば、昔のN86-BASICでもマウントしなければハードディスクを使えない時期があった。ヘッドが自動的にはリトラクトされないので、アンマウントせずにパソコンの電源を切るとハードディスクが壊れると警告されていた時代のことだが。

3. ディレクトリ構造の違いについては全く苦にならない。Windowsからパソコンを始めた人は、/root=マイコンピュータ、/home=マイドキュメントだと思えば取っつきやすいかもしれない。このあたりの違いは、ネットワーク環境で多数の外部記憶装置がRAIDで運用されていて、それを複数のユーザーで使う為に考えられたUNIXシステムと、少数の外部記憶装置を一人のユーザーが使う為に考えられたWindows(MS-DOS)システムの違いだろう。

4. Open Office はまだ少しさわって見ただけだが、日常的に使う機能に不足はなさそうだ。ファイルの互換性はまだこれからだが。


追記;KnoppixにはWindowsのチェックディスクのようなユティリティは付属していないが、ディスク検査や修復に使う為のコマンドがいくつかある。ディスク検査またはディスク修復で検索すれば見つかるのでそちらを参考にしてほしい。


May 01, 2007

KNOPPIX

久しぶりにKNOPPIXで遊んでみた。

KNOPPIXはインストール不要のLINUXであるので、CDまたはDVDからブートできるようにBIOSを設定しておくだけで気楽に使える。ハードディスクには何も変更を加えないので、いきなり電源を切ってしまっても保存しなかったデータが失われるだけで済む。

KNOPPIXにはCD版とDVD版があるが、今回はDVD版を使ってみた(注)。

使用上はデスクトップのメニュー操作がもたつくが、アプリケーションを読み込んでしまえば軽く動いてくれる。各アプリの操作も、それでなれてしまえば問題はないし使い勝手も悪くない。日常的に使いそうなアプリケーションはそろっていて、パソコンを初めて使う人にとってはLINUXでもWINDOWSでも同じ事だろう。LINUXとアプリケーションがプレインストールされたPCがあれば誰でも使えそうだ。世上言われるほど敷居は高くない。敷居が一番高いのは、Windowsのファイルシステムに慣れきった中程度のマニアにとってかもしれない。

DVD版KNOPPIXに含まれているアプリケーション等を見ると懐かしい名前がいくつもある。名前が一部変えられてはいるが"eye"、"neko"があるし、"nethack"もある。元々UNIX用に作られたものではあるが、まだ生きていたのかと驚いた。懐かしかったので久しぶりに子猫とじゃれてみた。

ところで、調子が悪いノートPCも最近は放り出したままになっている。チェックディスクをかけると途中で連続シークの状態になってしまう。おそらくディスクに傷があるのだろう。ディスクを交換してLINUX専用にしようかと思案中だ。

補足;
"eye"、"neko" ともにデスクトップアクセサリー。
"eye"は目玉がカーソルのある方向を見る。"neko"は子猫がカーソルを追いかけ、カーソルが動かないと寝てしまう。子犬バージョンもある。ともに元来はUNIXのX-Window用だが、どちらもMS-Windowsに移植されたことがある。Win95版まであったが今は入手できないようだ。

"nethack"は、30年以上も昔にUNIXネットワーク用に作られたオンラインダンジョンゲームの元祖。文字と記号(ASCII文字)だけで作られているが、ログインするたびに新しいマップが生成されるので飽きない。"rogue"も内容はほとんど同じ。どちらもPC-9801等のパソコンに移植されたので、年配のパソコンユーザーには遊んだことがある人も多いはず。日本語化されたWindows版がVectorや窓の杜から入手できる。

注;
KNOPPIXのCDやDVDは雑誌や解説書の付録でも入手できるが、日本における公式サイトからディスクイメージをダウンロードして、自分でディスクに焼いて作成することもできる。

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