多機能とコピー制限
DVDレコーダーの販売が不振とのこと。理由は操作の煩雑さとコピー制限だと分析されているらしい。
最近の電子機器は、技術者の遊びとしか思えないような機能まで付いていて、結果として操作が煩雑になっている。アナログ時代のボタン一つ、あるいはレバー一つで操作できるような快適さが無い。ボタンを何度も押さなければ操作できない、階層メニューなど不便この上もないと開発者は考えないのだろうか?
「シャッター押すだけ・・」あるいは「ボタン一発・・・」のコマーシャルではないが、使われもしない機能は省き、操作を簡便にする方が一般の使用者にはありがたい。「機能てんこ盛り」はマニア向け商品だけで十分だ。
また、コピー制限も利用者には煩わしいことこの上もない。著作権保護は分かるが、自分自身の口述や会議、さらにはレッスンの記録まで直接コピーできないのは、利用者にとって不便この上ない。結果としてその機器の用途を限定し市場を狭くしている。
具体例で言えば、MDは上記の用途では利便性の点でカセットレコーダーに遠く及ばず、後発のICレコーダーやICプレーヤーに市場を奪われる結果になっている。このため、MDは遠からず市場から姿を消すだろう。
また、コピーコントロールCDもCDの売り上げ減少に大いに寄与しただろう。自分が使っているプレーヤーで再生できることが保証されず、再生できなくても返品を受け付けないなどと言うふざけた商品が、市場で通用するわけがない。現に私は、愛用の古いオーディオセットで再生できない可能性があるので、コピーコントロールCDは一枚も買ったことがない。
商品企画者の独りよがりは、企画者自身の首を絞めることになると知るべきだ。
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