ガス湯沸かし器事故と安全装置
貯湯式電気湯沸かし器を使うようになって約25年。最近のガス湯沸かし器でのCO中毒事故のニュースを見て、安全装置が非常に進歩しているのを知った。
25年前はまだ立ち消え消火装置しかなく、ガス湯沸かし器を使う時は換気扇を回すのが常識だった。締め切った部屋で長時間湯沸かし器を使って中毒する事故が後を絶たなかったため、「湯沸かし器、点けたその手でハイ換気扇」などと言う中毒防止の標語があったぐらいだ。それを考えると技術の進歩は大したものだ。
しかし、ガス湯沸かし器には限らないが検知器(センサー)の進歩が安全性を高めている反面、検知器に対する過信や盲信が新たな事故を引き起こしているのも現実で、回転ドアに子供が挟まれて死んだ事故もその例だ。いかに優れた検知器を使った安全装置でも、故障したり使い方を誤れば事故につながる。また、敏感な安全装置を煩わしいからと言って止めてしまった結果、大事故につながった例も多い。
安全装置だけに頼ろうとすれば、安全装置の異常を検知する安全装置、さらにその異常を検知する安全装置ときりがなくなる。安全装置は万能でないことを肝に銘じて、使い手が安全装置に頼らない本質的に安全な使い方をするべきだ。
« 6カ国交渉の行方 | Main | 軽いOSが欲しい »
« 6カ国交渉の行方 | Main | 軽いOSが欲しい »
Comments