アフリカン コーラス
あまり聴く機会はないが、アフリカのグループのコーラスにはいつも圧倒される。あのようなデリケートなハーモニーとリズムの感覚には、日本人は逆立ちしてもかなわない。
時折、テレビのアフリカ関係の番組の背景に流れることがあるが、CDはほとんど見ることが出来ない。たまたま手元に1枚あるが、これもアメリカで活動するザンビア出身の聖歌隊のもので、誰かからもらったのだが記憶がはっきりしない。
現地では誰かが歌い始めるとコーラスになり、自然にあのようなハーモニーになるそうだ。子供の時から、歌と言えばコーラスであり、コーラスと言えばあのようなハーモニーであることが身に付いているのだろう。
翻って日本を見ると、日本にはハーモニーという概念がなかったようだ。大相撲の「君が代」斉唱を聴くと、皆がそれぞれ勝手なキーで歌っているので、斉唱と言うよりも混唱、あるいは雑唱と言う方がふさわしい。それが日本の伝統であるので悪いと言うつもりもないが、アフリカのコーラスと並べると、ハーモニーの無い音楽文化と有る音楽文化の両極端を見るようで面白い。何がこの様な違いを生み出したのだろうか?
参考;
「Zambian Acapella, The Acapella Artist Series」 CD7019932606, Tha Acapella Company, Paris, TN, USA
余計なおしゃべり;「パリ,テキサス」と言う映画があったが、テネシー州にも「パリ」があることをこれで知った。
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