廉価版クラシックCD
買い物に出たついでにCDショップを覗いていたら、フルトヴェングラーの第九が目にとまり、思わず買い込んでしまった。
最近、もう手に入らないSP・LP時代の名盤が廉価版CDとして販売されるようになっているのは、私としてはありがたい。子供の頃、鉄針の摩耗を気にしながら次々と盤を変えて、スクラッチノイズの後から聞こえてくる音楽に耳を傾けたなつかしいSP時代の音楽や、傷つけないように細心の注意を払いながら聞いたLP時代の音楽を、安く手に入れて気軽に聴くことができる。
ショッピングサイトのユーザーレビューでは音質が悪いなどと見当はずれの批評を見たりもするが、恐らくSPやLP初期のモノラル録音は、現代のデジタル録音のきらびやかな音に慣れた耳にはくすんだ音に聞こえるのだろう。
それはともかく、CDの74分の容量を決める基となったとも言われるフルベンの第九を、もう一度ゆっくり聞いてみようと思う。悲惨な時代が過ぎ、希望の光を見ていたあの時代の何かを、また見つけることができるかも知れない。
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