CDの値段
CDの売り上げが減少しているとのことです。 これに対しDVDの売り上げは伸びているそうで対照的だとの新聞記事でした。
これを読んで感じたことは、DVDの値段に比べてCDの値段が高すぎると言うことです。 CDの製造そのものの原価は一枚あたり100円以下ですから、残りはタレントやプロダクションに支払う著作権料と流通マージンということになります。 日本人の人気歌手のCDは6から8曲程度で演奏時間もせいぜい30分ぐらいしかないでしょう。 これで3000円近い値段が普通ですからいくら何でも高すぎます。 新くでたアルバムでも輸入品であれば演奏時間が40分以上あって、価格も2000円程度ですから。
それに加えてコピーコントロールCDの問題があります。 CDケースの説明を読むと、全てのCDプレーヤーで再生できることが保証されておらず、再生できなくても買い戻しはしないとのことです。 私の家にはもう15年以上たったオーディオ装置がありまだ現役で使っています。 これでCDを再生して楽しむこともあるので、この装置で再生できない可能性があるコピーコントロールCDを買うわけにはいきません。 世の中には同じような人も多数いて、恐らくコピーコントロールCDは、そうでないCDに比べて確実に売り上げが減っていると思います。 私は著作権無視のコピーはしていませんが、上記の理由でコピーコントロールでない輸入盤は買っても国産のコピーコントロールCDは買いません。
著作権無視が横行している現状ではコピー制限をかけるのはやむを得ないのでしょうが、CD制作会社の都合だけで全てのCDプレーヤーで再生できないような欠陥商品を売ろうとするのは、商道徳に反するしまた自分で自分の首を絞めているようなものだと思います。 せめてこれまでに販売された全てのプレーヤーで再生できることを保証すべきです。 また、いかにも高すぎるCDの値段も考え直すべきです。 また、海外の正規版の輸入を禁止すべきだとの声もあるようですが、著作権者に対して正しく著作権料が支払われている以上、これの輸入を禁止するのは著作権法の精神にも独占禁止法の精神にも反していると思います。
2004/07/12 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
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