セミ土砂降り
気象台からの梅雨明け発表はまだですが、蝉の声からはもう梅雨が明けているような気がします。 我が家のあたりでは、先週の中頃からクマゼミが鳴き始めました。 今年は例年より一週間以上速いような気がします。
我が家があるマンションの前には小さな公園があり、楠、桜、欅など蝉が好む木が茂っているため夏になると多数の蝉が集まってきます。 特にクマゼミは梅雨が明けると毎朝6時過ぎぐらいから鳴き始め、とても寝ていられないぐらいの大音量になります。 よく蝉時雨といいますが時雨どころか集中豪雨級で、ベランダではまともに話もできません。 木の枝を見るとクマゼミがびっしりとまっていて、一匹が飛んできてとまると別の一匹がはじき出されるという状態で、とまる場所の奪い合いをしています。 こんな木が二十本近くあるので、恐らく公園全体では千匹近くのクマゼミがいるでしょう。 これが声を合わせて鳴いているのですからたまったものではありません。
ところがおもしろいことに、午前11時頃になるとクマゼミは急に静かになり、あとはニイニイゼミとアブラゼミの声だけになります。 暑い気候が好きなクマゼミですが、暑すぎるのも嫌いなようです。
我が家のあたりでは、毎年これが8月の二十日過ぎまで続きます。 そしてその頃になると、ツクツクボウシが威勢良く鳴く一方で、毎朝駅に向かう坂道の歩道には寿命の尽きたクマゼミの死骸が一面に散らばっていて、なんとなくわびしい気分にさせられるのです。
2004/07/11 馬納戸昇(UMANANDO NOBORU)
PS 私は東京で育ちましたが、高校生の時夏休みに用事があって登校したところ、桜の木にミンミンゼミが無数にとまっていて、それが声をそろえて(ユニゾンで!)鳴いているのに驚いたことがあります。 まるで巨大な一匹の蝉が鳴いているような感じでした。 クマゼミとミンミンゼミは声をそろえて鳴く習性があるような気がします。
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